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2017.09.13 Wed

安保理が採択した北朝鮮制裁案で新たに加わった項目は、「朝鮮の繊維製品の輸出禁止と、国連加盟国における北朝鮮労働者への就労許可の禁止です。ただ後者に関しては、中国やロシアで現在働く労働者の送還は見送られました。米・日は原油の完全禁輸と、北朝鮮の外貨獲得手段の封鎖など強力な制裁を目指しましたが、中ロの反対で完全に骨抜きになりました。」と「早読み 深読み 朝鮮半島/日経ビジネスONLINE」で鈴置 高史さんが語っていますが、今回の制裁決議で、中露が北朝鮮の肩を持った理由は、自国への負の影響の低減が第一ではあるものの、北朝鮮に少しは恩を売ったことになるのでしょう。ところが、中国もロシアも北朝鮮を対話の場に連れ出すことはできそうにありません。「もし、世界で『対話しよう!』との声が高まれば『対話に応じない北朝鮮』の姿が浮き上がってしまいます。だから『対話ムード』が盛り上がらないよう、北朝鮮は『核とミサイルは交渉の対象ではない』と繰り返すのです」ということのようです。しかし、この先北朝鮮はどこに向かうつもりなのでしょう。世界から「ならず者国家」の烙印を捺され、国交を断絶する国が増えたとき、彼らは何を拠り所にして国家運営を続けてゆくのでしょう?鎖国政策をとって、国際社会と一切の関わりを断つつもりでしょうか?独裁国家であっても国民の幸福を追求するのが指導的立場にいる者の使命です。自給自足のための食糧生産に有利な地勢や気候に恵まれているとも思えませんので、金日成や金正日時代と比べても、豊かな国になれそうにありません。日本の新聞の論説では、「米朝の軍事衝突で利益を得る国などない。だからこそ、北朝鮮リスクを管理するという一点で協力する余地はあるはずだ。(中略)外交的解決を先導していくという覚悟が必要である」とする毎日や「今月は、ニューヨークでの国連総会を舞台にした外交の時節である。(中略)実効性のある協調行動を実現させなければならない」という朝日など、どこまでいっても、外交的解決一辺倒のご気楽ぶりに呆れます。金正恩はまだまだ若いので、すぐに次の指導者が登場することはないでしょうから、北朝鮮の国民はひたすら現状の窮乏生活に耐え続けるしかないのでしょうか?気の毒を通り越してアイロニーすら感じます。合掌