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2011.04.25 Mon

菅首相の指導力不足が問題視されています。原発事故に際して、政府の対応が後手に回ったことを、菅さん個人の問題のようにとられていますが、そんなことはないと思います。官邸のスタッフや各省庁の官僚にも責任があるでしょう。民主党が政権について、まだ2年にもならないのに、戦後の日本の長きにわたった自民党政権のツケだけを払わされている感じです。民主党は政権交代するまではよかったのですが、その後は散々です。未曾有の大不況のただ中では、マニフェストの実行もおぼつかなく、政治とカネの問題では、野党だけでなくマスコミからも揺すぶりをかけられ、鳩山退陣、菅政権の誕生間なしで、尖閣列島での漁船衝突ビデオの公開問題で弱腰外交を批判され、外国人献金疑惑も浮上、さらに今回の大震災とそれに続く原発事故で、あれよあれよという間に有権者の信頼を失い、地方選挙の度に惨敗を重ね、にっちもさっちも行かない袋小路に入り込んでいます。ただ、一国の宰相が自信なげな態度を見せることは許されません。舵取りの自信がなければさっさと退陣すべきです。首相の座はしがみつくようなものではありません。この国をどこへ導いていくべきかの確かなビジョンが示されないまま、気力の感じられないぼそぼそ声で話していては、復興に弾みがつかないばかりか、日本丸そのものも前進の足を引っ張りかねません。菅さんは、もう少し自分の振る舞いにカッコをつけてもらいたいと思います。声にもっとハリが要るでしょう。首相の周りに、オバマ大統領のようなスピーチライターはいないのでしょうか?優秀なスタイリストはいないのでしょうか?一方、日本の社会全体が構造変化を起こしていることも事実です。原発事故の収束がそんなに簡単ではないことが分かった今となっては、かつてのような経済成長は望むべくもないでしょう。輸出産業だけでなく、農水産業も、観光業も、外食産業も、広告業も、IT産業も、あらゆる産業が、その存立基盤を脅かされています。日本が日本として生き残っていくためには、常に100%以上を望むのではなく、足ルヲ知ル生き方に戻るべきかも知れません。

「21日に乳がんで亡くなったキャンディーズの元メンバーで女優の田中好子さん(享年55)の葬儀・告別式が25日、東京・青山葬儀所で営まれ、出棺を前に田中さんが遺した肉声が公開された(オリコン)」そうです。そのなかで、「被災された皆さんのことを思うと、心が破裂するように痛み、ただただ、亡くなられた方のご冥福をお祈りするばかりです。私も一生懸命、病気と闘ってきましたが、もしかすると負けてしまうかもしれません。でもその時は必ず、天国で被災された方のお役に立ちたいと思います。それが私の務めだと思っています」と語っています。もうすぐ死ぬかも知れないときに、被災地の人たちのことを思んばかる気高い魂に感動しました。合掌