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2011.03.09 Wed

「米メディア・娯楽大手タイム・ワーナー傘下の映画会社ワーナー・ブラザーズは8日、会員制交流サイト(SNS)大手の米フェイスブック上で映画のレンタルを、米国で試験的に始めたと発表した(jiji.com)」そうなんですが、動画のネット配信サービスもいよいよ本格化しそうです。それにしても、映画は以前は映画館で観るしか方法がなかったのが、TVでも観られるようになり、さらに、レンタルビデオが登場して、自宅で好きなときに観られるようになり、さらにさらに、DVDなら嵩張らないので自宅以外でも観ることが出来、コレクションも普通に出来るようになりました。若かりし頃に観た映画や見逃した映画をもう一度観られるだけでなく、贔屓の俳優の名演をどこにいても観賞できる至福の時間は何ものにも代えられません。それが動画配信になると、まず、いつでも観られることは変わりませんが、観たいと思った映画をすぐにダウンロードして観ることが出来るのが最大のメリットでしょう。しかし、デメリットもあります。動画のレンタルの場合、一旦観始めたら一定の時間以内に見終わらないと削除されてしまいます。動画を購入すれば、ハードディスク上に保存できるのですが、ハードディスクにも容量に限りがあるので、買ったDVDを棚にコレクションするような訳にはいきません。また、家族や友人に貸すことも出来ません。コレクターズ・アイテムとはなれない訳です。音楽がレコード、テープ、CDからダウンロードが当たり前になったのと、映画は少し違うように感じます。音楽はラジオなどで聴いて、気に入ったらレコードを買うのが一般的でした。レコードからカセットテープになり、CDになっても事情はさほど変わりません。それが、ダウンロードできるようになって、CDはものとしてのコレクションの価値が小さくなってしまったようです。また、アナログの本と電子ブックの関係とも少し違うようです。本の場合は、装丁された本自体がオリジナルで、電子ブックはテキストとしてはオリジナルであっても、実在のものとしてはそもそも存在しません。映画の場合は、元々、映画館でしか観ることが出来なかったので、個人が所有することは不可能に近かったわけです。それ故に、映像とサウンドの合成物でしかない映画を個人が所有出来る形にしたDVDは立派なオリジナルなのです。ですから、映画はハードディスクに貯め込むのではなく、ケースに主役の写真がきちんと印刷されているDVDディスクとしてコレクションするのが正しい映画マニアのあるべき姿だと思います。家庭用のDVDプレーヤーの販売は1996年に開始されたそうですが、映画を一市民が所有出来る喜びを手に入れて、たかだか15年くらいしか経ってないのです。かつて、テレビで放映された名画をコマーシャルカットしながらビデオでダビングしていて、途中でテープが足りなくなった悔しさを覚えている身としては、そんなにさっさとこの喜びを手放してなるものかと考えるのは当然でしょう。