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2011.02.09 Wed

昨夜のNHKハイビジョン「プレミアム8<文化・芸術>大胆不敵な水墨画『第一回 芦雪 はみだ師 とびだ師』」は実に面白かった。といっても、番組自体が面白かったというより、取り上げられた『芦雪』の水墨画がとんでもなく面白かったのですが。浅学にして水墨画といえば、雪舟くらいしか知らなかったのですが、この芦雪という親爺、なかなかの者です。まず、大胆な構図力。例の虎の絵など、ほとんど漫画的というか、繊細、精緻、瀟洒といった日本画のちまちま感とは無縁の豪放磊落さ。琳派のような絢爛、華麗、典雅といったデザイナー的な洗練とも無縁です。それにしてもこんな絵師がいたのですね。葛飾北斎といい勝負をする規格外の天才絵師です。あの絵には、下描ききがあったのでしょうか?見たところ下描き線のようなものは描かれていないようです。相当大きな絵ですから一気呵成に描かないと、これだけの勢いは出ないでしょう。しかし、描きながら画面を構成するのは難しいと思います。まず全体の構図を頭の中で決めて、薄墨の背景から順番に描いていくのでしょうか?白い部分には何も描いてないのですから、これも最初から想定しておかないと難しいと思いました。これに較べれば、先週国立博物館で見た「黒田清輝」なんて大したことないですね。何枚ものスケッチやら部分的な習作を描いて、やっと一枚の絵が完成するのですから。この番組では、この後も「雪村」「白隠」といういずれも破天荒な画家を紹介するそうですから、放送が楽しみです。しかし、なぜこれがNHKハイビジョン限定の番組なんでしょう?