LOADING

2011.02.07 Mon

渋谷の駅の通路のような所に、岡本太郎画伯の壁画がありました。以前にニュースで取り上げられていた、メキシコで何十年間も野ざらしになっていたという幻の壁画です。タイトルは「明日の神話」。「縦5.5メートル、横30メートルの巨大壁画です。『明日の神話』が描かれたのは、『太陽の塔』の制作と同時期の、1968年から1969年。メキシコの実業家から『新築ホテルのロビーを飾るための壁画を描いてほしい』という依頼を受けた岡本太郎が、現地に何度も足を運んで完成させました。しかし、依頼主の経営状況が悪化したことでホテルは未完成のまま放置されることになり、『明日の神話』もロビーから取り外されて行方不明になっていた(明日の神話 再生プロジェクト オフィシャルページ)」そうです。それにしても、「ホテルのロビーにはあまり向いていないんじゃないの」というのが正直な感想です。この壁画は「原爆の炸裂する瞬間を描いた、岡本太郎の最大、最高の傑作」のようですが、岡本太郎にしては、全体の印象が暗く、「太陽の塔」のようなあっけらかんとした感じはありません。ま、テーマがテーマだけに、仕方がないといえばそれまでなんですが、ピカソの「ゲルニカ」に較べると、やや見劣りします。その後、上野の国立博物館に行ったのですが、そこに展示してあった埴輪の方が、ほのぼのとしていて個人的には好ましく感じました。国立博物館はおよそ40年ぶりの再訪だったのですが、展示スタイルが以前とは変わっていました。カテゴリーごとに国宝を含めた所蔵品を展示しているのは以前と同じなのですが、さほど評価の高くないような作品が結構多く、なんだか出し惜しみしているような印象を持ちました。もう少し大盤振る舞いしてくれてもよさそうなものです。それから、明治以降の近代絵画の類は国立博物館が所蔵するのでなく、しかるべき美術館が管理した方がよいと感じました。こういうのも結構縦割り行政の縄張りがあるのかしら・・・。