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2011.01.20 Thu

「1月から放送の始まったテレビアニメ「フラクタル」は、北米でもFunimationによって同時配信が行われていました。しかしこのたび、製作委員会からの申し立てによって配信が第1話のみで停止となる可能性が出ている(中略)ファイル共有ソフトなどによって違法にコンテンツがアップロードされているため、製作委員会が『海賊版が削除されないと、配信の継続はできない』と通達。(現地時間)1月20日放送予定の第2話の配信は行われないことになったようです(J CASTニュース)」ってことなんですが、テレビアニメを日米で同時配信するビジネスモデルが出来ていること自体に驚きました。TVではなくパソコンでアニメを観ている視聴者層がかなりいるということになります。そういえば、「日本のテレビ番組の海外転送が著作権法に違反するかが争われた訴訟で、最高裁第一小法廷(金築誠志裁判長)は20日、利用者の指示を受けて録画する方式のサービスについても『業者の管理、支配下で放送を受信し、複製される場合には著作権法に違反する』との判断を示した(asahi.com)」という記事がありました。あらゆるデジタルコンテンツはデジタルデータであるが故に、簡単に海賊版をインターネット上に流せてしまえるので、対処のしようがないのも事実です。本来著作権の保護に対して最も厳しくあらねばならないはずのアップルが、iPadのアプリで、海賊版の電子ブックを流布させている問題にしても、インターネットがグローバルネットワークであることの必然的結果です。他人の著作物を無断で複製したり販売したりする行為は恥ずべきものですが、絵画などの場合を考えると、著作物が著作者の手を離れて市場で売買されることなども、元々不条理を孕んでいます。特に複製が原作と同等の価値を持つデジタルコンテンツの場合、著作権保護のために国際法的ルール作りが必要になります。たとえ無料で閲覧できるような場合でも、著作権者に無断でコピーを流布した者には厳罰で臨むようにしないと、海賊版はなくならないでしょう。私も以前、どうも設定金額が安すぎるんじゃないかと訝りながら、ネットオークションでDVDを落札したことがあります。とりあえず落札してしまったので購入したのですが、再生途中にエラーが出て、視聴不能になるとんでもない不良品でした。そもそも、ネットオークションに中古DVDを出品することもグレーゾーンです。ま、昔から古書店があるのだから、不要になったDVDを売る行為は認められるんじゃないかと私自身は思っているのですが、電子書籍やアニメなどの動画を著作権者に無断で販売するのはNGでしょう。著作物はそれを生み出す人にとって、その作品の販売による著作権料で生計を立てているのですから、著作物がまったく利益を生み出さないとなると、作品づくり自体が出来なくなるのは自明の理です。しかし、絵画や陶器などの贋作は、作る方にも多少の苦労が伴ったでしょうが、デジタルコンテンツは瞬時にコピーが作れてしまいます。そんな気軽さ故に、海賊版の横行に歯止めが利かないのもまた自明の理です。21世紀はデジタルの世紀ですから、人類はなんとしてもデジタルコンテンツの著作権に関して、世界共通認識に基づいたルールを作らなくてはならないでしょう。先ほど国際法的ルールと書いたのはこのことです。摘発は国際刑事機構のようなところが担当し、裁判も国際法廷で行い、微罪でも市民権剥奪くらいのことをやらないと、根絶は難しいでしょう。って、これじゃ、まるで「未来世紀ブラジル」の世界です。