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2009.07.23 Thu

女性アイドルの写真をカバーに使った文庫本が出版されているようです。太宰治の「人間失格」と夏目漱石の「坊ちゃん」、堀辰雄の「風立ちぬ」の3冊がぶんか社文庫から出版され、本屋の売り場では平積みされています。ま、せっかく表紙にアイドルの写真を起用しているのだから、平積みしてもらえないと意味がないでしょう。それにしても、女子高生がターゲットなら、男のアイドルを表紙にしそうなものですが、10代の男子高校生がターゲットということなんでしょうか?それとも、アイドルおたくの大人買いを期待しているのかも。出版社にすれば、著作権の切れた名作を表紙をアレンジしただけで売れれば、もっけの幸いというか、丸儲けでしょう。ただ、活字離れしている若者が書店の売り場に行くとも思えませんし、若者の活字離れをアイドルのカバーだけで止めるのは無理でしょう。日本人はいい歳になっても、子供っぽさから脱却できないとよく言われますが、難しい本を読まなくなったことも原因の一端です。若い人には、難しすぎる本を読むことを薦めます。読んでみて、難しすぎて何も分からないことが分かっただけでも、あるいは、世の中にはとんでもなく難しい本を書く人がいて、とんでもなく難しい本が存在しているという事実を身をもって経験できただけでも、読まないより読んだ方がいいと思うのです。