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2009.04.27 Mon

あらゆる産業で、経営統合やら再編、撤退などが起きています。産業構造の地殻変動が起こっている感じです。そんな中、日立グループが「09年3月期連結業績(米国会計基準)の最終損益が前期の581億円の赤字から7000億円の赤字になる見通し。世界的な景気悪化で、大型電機機器の「重電事業」からテレビやエアコン、冷蔵庫などの「弱電事業」まで、どれも売り上げが低迷している状況で、赤字幅を広げ(J CASTニュース)」ました。2010年に創業100周年を迎える日立は、重厚長大の重電事業から、弱電事業、情報通信事業まで、電機関連事業を網羅する総合エレクトロニクス企業なのですが、これからは、得意分野に資本を集中していかないと、経営的にどんどん厳しくなるのが目に見えています。考えてみれば、これまで金があって人さえいれば、本業周辺のあらゆる関連事業を傘下におさめて企業規模を大きくできたのですが、このような巨大複合企業の存続というか成長は今後難しくなると思います。各事業ジャンルで1番手にならない限り、2番手3番手にすら、おいしい蜜はさほど残されていないようです、まして、4番手以下となると、事業をやり続ける必然性すらありません。しかも、戦わなければならないライバルは世界中にいるのですから。戦う前から勝負がついているような商品が結構あったりします。日本は戦後物づくり立国で、あらゆるジャンルの商品を作り、世界中に売ることに力を注いできました。たしかに、MADE IN JAPANは一流品の仲間入りをしました。しかし、ここに来て、先進国では物あまり、物あふれの状況が出現しています。いくら陳腐化政策をしても、商品寿命は3年や5年では終わらなくなってきました。品質がよいから壊れにくいことも事実です。発展途上国向けの輸出に活路を見いだすしかないとは言うものの、その発展途上国自体が技術力をつけ始めています。日本丸は、この先どこを目指せばいいのでしょうか?政府の経済対策で、目先の人気取りのためのばら撒き政策ではなく、国家百年の計に則った実効性のある政策を発表してもらいたいものです。

週末に読んだミステリーの主人公は、泥酔で全裸になったという理由で逮捕されたタレントとイメージがぴったり重なって、まるで本人が出ている映画を観ているような気分で読み進めました。お話自体は平和ボケした現在の日本でもひょっとしたら起きるかも知れない首相暗殺事件です。知らないうちに暗殺犯に仕立て上げられた主人公が、警察の執拗かつ強引な追跡から逃げ切り、無実を証明できるのかどうかという逃亡もの。主人公はイケメンの草食系男子で、人殺しなんか絶対にしなさそうな男で、ついこの前まで宅配便の運転手だったという想定。舞台となる仙台市には、そこら中に監視用の端末装置が設置されていて、市民のプライバシーはすっかり警察に握られてしまっているという、こちらもひょっとしたらそのうちなるか、あるいはもうなってしまっているのかもしれない監視社会なので、主人公の逃走は絶望的に困難な状況でした。ま、日本が舞台のミステリーって、やたら暗かったり、社会の底辺のどろどろした部分ばかり強調されたりするものが多くて、いまいち食指が動かなかったのですが、この作品は、ビートルズの「ゴールデンスランバー」という曲名をタイトルにするなど、(きっと映画化された際には主題歌になるでしょう)今時のエンターテイメント小説としての装いの新しさもあって、スムーズに読めました。何年もの間、雨ざらしで放置されていた車がバッテリー交換だけで走るものか、少々疑問ですが・・・。