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2009.02.02 Mon

昨日、中之島の東洋陶磁美術館に行きました。わざわざ出かけたわけではないのですが、自転車で走っていると、「浜田庄司展」をやっているという垂れ幕が目についたので、寄ってみることにしました。陶芸に関してはまったくの素人なんですが、浜田庄司の作品は、一つか二つ作るタイプの陶器でなく、ある程度たくさん作る実用的な焼き物だと感じました。皿や茶碗の類も、実用品の印象が強く、手に触れることも憚られるほどの有難味はあまり感じません。用の美と言うんでしたっけ、民芸運動の中から生まれてきた作品だけに、作品としては素晴らしいのですが、ただ飾っておくのはどうかなと思いました。一方、常設展の中国韓国の陶磁器は、いかにも美術品のオーラを発散させていました。特に国宝の「油滴天目茶碗」は、厳かな雰囲気が漂う一品でした。中国や韓国の陶磁器は、実用品というより装飾品の印象が強く、美術品らしい美術品といった作品が多いようです。ま、そういった美術作品しか残ってこなかったとも言えます。壊れやすい陶磁器が、幾多の戦乱や災害をくぐり抜け、完全な形のままで残っていることの方が、奇跡と言ってもいいのでしょう。ひとりの人間の一生はたかだか80年。人類の歴史から見ても一瞬の間でしかありません。生きた証の作品が残せた職人さんは幸せだと言えるでしょう。今日、我が家の愛猫が、15年の一生を終えました。命のはかなさと生きていることの意味を久しぶりに考えました。