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2009.01.21 Wed

オバマ大統領就任の日に、NYダウは332.13ドルも下落しました。今日の日経平均株価も前場の終値は8000円を回復できていません。為替レートも1ドル90円を割り込みました。オバマ大統領の前途もかなり厳しいものがあります。大統領就任式の模様は、朝のニュースでちらっと見ただけですが、就任演説のスピーチライターが27才だというのを知って、驚くと同時に、日本の首相の指名演説は何才ぐらいの人が書いているのかなとも思いました。確かに、アメリカ人は政治家に限らず、映画スターもスポーツ選手もスピーチが上手いのには感心します。と言っても、話の内容は、聞いただけではいまいち理解できていないのですが、身振りとか、表情とか、声のトーンとか、淀みない話しぶりとかから類推するに、堂々たるスピーチがなされているのだろうと思います。オバマ大統領の就任演説の翻訳を読むと、例えば次のような一説「私たちが危機のさなかにあるということは、いまやよくわかっています。我が国は暴力と憎悪の大規模なネットワークに対する戦争状態にあります。経済はひどく疲弊しています。それは一部の者の強欲と無責任の結果でしょうが、私たちが全体として、困難な選択を行って新しい時代に備えることができなかった結果でもあります。家が失われ、雇用は減らされ、企業はつぶれました。医療費は高すぎ、学校は、あまりに多くの人の期待を裏切っています。私たちのエネルギーの使い方が敵を強大にし地球を脅かしていることが、日に日に明らかになっています。」に、率直な現状認識がさらりと述べられていることに感心します。日本の官僚だと、ああは書けまい。と言うか、政権交代がなかったので、首相就任演説で前の内閣の施策を否定するような演説など、端からなかったからです。
「私たちが今日問わなくてはならないことは、政府が大きすぎるか小さすぎるか、ではなく、それが機能するかどうかです。まっとうな賃金の仕事や、支払い可能な医療・福祉、尊厳をもった隠退生活を各家庭が見つけられるよう政府が支援するのかどうかです。答えがイエスならば、私たちは前に進みましょう。答えがノーならば、政策はそこで終わりです。私たち公金を扱う者は、賢明に支出し、悪弊を改め、外から見える形で仕事をするという、説明責任を求められます。それによってようやく、政府と国民との不可欠な信頼関係を再建することができるのです。」のくだりなど、そのまま日本の政治家や官僚も見習って欲しい。
さらに、こんな締めくくりのスピーチもアメリカならではでしょう。「アメリカよ。共通の危機に直面したこの苦難の冬の中で、時代を超えたこの言葉を思い出そう。希望と美徳をもって、いてついた流れに再び立ち向かい、どんな嵐が来ようと耐えよう。私たちの子供たちのまた子供たちに、私たちは試練のときに、この旅が終わってしまうことを許さなかった、と語られるようにしよう。私たちは後戻りも、たじろぎもしなかったと語られるようにしよう。そして、地平線と神の恵みをしっかり見据えて、自由という偉大な贈り物を受け継ぎ、未来の世代にそれを確実に引き継いだ、と語られるようにしよう。(スピーチの翻訳文はasahi.comから引用、ただし、である調をです・ます調に変更)」日本語だと牧師さんの説教のようにも聞こえ、少々こそばゆく感じますが、英語のスピーチを聞くと、なぜだか感動してしまいます。演説の言葉としては、日本語はあまりエモーショナルな言葉じゃないのでしょう。