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Month: 2008 November

2008.11.28 Fri

また同時テロです。今度はインドの商業都市ムンバイ(ボンベイがムンバイと呼び名が変更になっているのは浅学にして知りませんでした)。今回のテロは、欧米の企業がこぞってインドとの投資拡大を図っていることにも関係がありそうと言われていますが、イスラム原理主義者が組織だって高級ホテルにテロ攻撃を仕掛け、米英人をターゲットにしているところをみると、アメリカを筆頭とするキリスト教社会への敵愾心がエスカレートした結果のテロ攻撃なのでしょうか?イスラム社会の底に蟠っている欧米キリスト教徒への憎悪は、相当激しいものがあるようです。背景に富めるものと貧しいものの対立、差別があるのかも知れません。イスラム社会がすべからく貧困かというと、一概にそうとは言えませんが、貧困の原因がキリスト教先進国による収奪だとの認識が根強くあるのでしょう。しかし、現在の世界同時不況の原因のひとつは、イスラム社会である中東産油国のオイルマネーだったとも言えます。何故、イスラム原理主義者たちは、石油利権をもつ産油国の一部の豊かな層に対して、その金の運用の仕方に異議を唱えないのでしょうか?キリスト教社会に攻撃を仕掛ける前に、イスラム社会の不公正をこそ糾すべきです。

2008.11.27 Thu

今年の4月から10月にかけて、2つの美術館で開かれていた「寺山修司 劇場美術館」展の目録のような本を読みました。読んだというより観たといった方が正確かも知れません。寺山修司は、詩人にして劇作家、劇団主宰者、映画監督と、1960年代中頃から70年代末までの昭和中期のアングラ文化の旗手であり続けたマルチな才能の持ち主なのですが、あの時代の空気を色濃く反映した演劇のポスターや舞台写真を見ると、西洋と東洋、東京と東北、美と醜、秩序と猥雑、聖と俗がごちゃ混ぜになっていて、混沌の極みの楽園とでもいうような世界が繰り広げられていました。当時一世を風靡した「話の特集」という雑誌がありましたが、その雑誌によく採り上げられていたイラストレーターやデザイナー、写真家などが、寺山修司と一緒に仕事をしています。お約束のように裸の女の脚と胸があり、白塗りの男がおり、赤い着物や黒服、ボクサー、道化師、小人等々、観客を当惑させる舞台装置といかがわしい登場人物がてんこ盛りになっています。寺山修司がビジュアライズした世界は、ある意味で華麗な大人のお伽の国でした。詩人の美意識がバックボーンあったからでしょう。私自身は、「天井桟敷」や「赤テント」などの前衛演劇の熱心な観客ではなかったのですが、それでも観たことはあります。眼前に繰り広げられる非日常的なシーンの数々に、とまどいながらも強く惹かれるものがあったのも事実です。あくまで舞台の上だけの絵空事なんですが、生身の役者が演じているだけに、奇妙なリアリティがありました。しかし、あの頃の反体制的(?)アングラ芸術ムーブメントは、今から思うと、何となく一握りのアーティストのパフォーマンスの枠を出るものではなかったように思います。現実の世界はそれなりに確固とした存在感があり、彼岸としての虚構の世界は、あくまで川向こうの火事であり、事件であり、観客は安全な客席からそれを観る感じでした。それが21世紀になると、インターネットによって、性は隠匿されたものではなくなり、不可解な劇場型無差別テロが横行し、金融不安が世界を覆い、別の意味で無秩序な混沌の巷と化しています。私たちの足下には確固とした地面はなく、いつ事件の当事者にされてしまうか分からないのです。いやはや、昭和は遠くなりにけりと慨嘆しても詮方なしとは思うのですが・・・。

2008.11.26 Wed

元厚生省事務次官宅を襲った犯人は自首しましたが、犯行動機がいまいち腑に落ちません。30年以上も前のペットの処分に対する仇討ちだというのは、あまりにも唐突すぎます。しかも、当時の厚生省のトップを狙った訳でもないようです。厚生労働省というお役所は、薬害エイズやC型肝炎をはじめとする生命に関わる問題に関わるだけに、個人的に恨みを買うことも充分考えられます。また、年金制度や健康保険制度への不満や社会保険庁の杜撰な業務に対する怒りも国民の間に充満しています。しかし、そういった義憤に駆られたテロであったとしても憎むべき犯罪なのですが、そうではなかったことの方が、いっそう不気味なテロと言えます。できるだけ早く全容を解明してもらって、納得のいく犯行動機を知りたいものです。「誰でもよかった」という無差別テロから、特定の条件でターゲットを絞り込むものの、政治的な背景やイデオロギー色は希薄な非政治的自己顕示テロに進化(?)したのでしょうか?いずれにしても、飲酒運転によるひき逃げ犯同様、他人の生命を奪ったり人生を狂わせるような卑劣なまねは絶対に止めてもらいたいと、つくづく思います。マスコミも犯人の生い立ちや家族の話なんかを流し続けるのは止めた方がいいように思います。話題になればなるほど、犯人にとっては所期の目的を達したことになるのかも知れません。

2008.11.20 Thu

前日のNYダウ7,997.28ドルを受けて、今日の東証の日経平均株価の終値は、7,703.04円となりました。円相場も1ドル=95円台前半にまでに上昇しています。このままでは、日本の輸出産業は危急存亡の危機に陥りそうです。お隣の韓国では、昨年までのウォン高から一転して、ウォンがドルに対して大幅に安く(1ドル=1500ウォン 10年8カ月ぶりの水準)なっており、通貨危機が懸念されています。このような経済状況下では、北朝鮮への経済支援も難しくなるでしょう。そうなったときの北の出方も心配です。いずれにしろ、世界経済は微妙なバランスの上に成り立っているのですから、日本だけが大幅な貿易黒字を稼ぎ出すことは難しくなります。日本の津々浦々で、営々と働き続けている人々が、その日の暮らしに窮すような事態だけは、なんとしても避けてもらいたいものです。今、私たちにできることは何なのか?真剣にこの国の来し方行く末を考えなければなりません。

2008.11.19 Wed

厚生労働省に対する政治的テロなのか、まだハッキリとした動機は分かっていませんが、何とも不気味な事件です。いずれにしろ、厚生労働省の幹部だった人たちは、奥さんまでも問答無用で殺傷する凶悪無比の殺し屋が逮捕されるまで、不安でたまらないことでしょう。こういう事件では、犯人が何の目的で襲撃したのか真意を知りたい気持ちと、犯人の身勝手な主義主張などに耳を貸したくない気持ちが相反します。イデオロギーのために敵対する人を殺めることを肯定するテロリズムは、すでに過去の遺物として葬るべきものなのに、今でもイスラム原理主義者の無差別テロが横行しています。宗教が関わってくると、理性的な是非の判断ができなくなるのは困りものです。いずれにしろ、他人の命を理不尽に奪うことが赦される大義など、この世に存在しないと思うのですが・・・。次期アメリカ大統領も暗殺が危惧されていますが、なんとか無事に任期を全うして欲しいと思っています。自分の身に理不尽な突然の死が訪れる時のことを想像すれば、その瞬間の無念さは言葉に表せません。他人の命を奪う行為は絶対に赦されないことです。政治家や官僚はテロに屈せず、断固とした態度で対峙してもらいたいものです。