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2008.06.24 Tue

自宅安静2日目なので、退屈しのぎにDVDを観ました。1本目は松尾スズキ脚本&出演の「松尾スズキの頭ン中」というTV番組(?)をDVD化したもの。普段はひどい話ばかり書いているという松尾スズキが喫茶店で打ち合わせ中の編集者とともに拉致されて、無理矢理いい話を書けと強要され、彼なりにいい話だと思う話を書くというストーリー(かな?)。2004年にオンエアーされたらしく、あのボクサー一家がバッシングされる前だったので、亀のつく苗字の人はいい人ばかりだという設定が笑えました。こういうサブカル系の芝居を観たことがないのでよく分からないのですが、既成の道徳観や社会通念を覆すことに力点を置いてるのであろうと思いました。作家の金原ひとみとの対談でも言っていましたが、この作家は「普通じゃない世界観」の方に興味がわく質のようです。とんでもないシチュエーションを何となくつじつま合わせして最後まで引っ張っていく技量は確かにあるようです。しかし、こういうシュールな設定が売りの話は、笑いのオブラートでよっぽどうまく包まれていないと、結構キツいものがあるのも事実です。私としては、マルクス兄弟のようなスラップスティックコメディーが好きなのですが、如何せん、日本の風土では難しいようです。笑いのツボにも民族性があるのは事実です。この作品は笑えるポイントは少なかったように思います。日本人の笑いは、往々にして自虐的というか、おばかを演じることで成立する場合が多いので、仕方がないと言えばないと言えるのですが・・・。次に観たのが、絶好調の三谷幸喜脚本&監督の「THE有頂天ホテル」。こちらは結構笑いに包まれたいい話っぽいようでした。往年のグランドホテルものを下敷きにしてるのでしょうか、出てくる役者は多士済々。もちろん主役の役所広司はうまい役者でした。他に役にはまっていたと感じたのは、伊東四朗、篠原涼子、オダギリジョー、戸田恵子、原田美枝子、浅野和之といったところ。逆に、いまいちミスキャストっぽかったのは、松たか子、生瀬勝久、唐沢寿明、YOU。まずまずは、佐藤浩市、西田敏行、麻生久美子(あくまで主観です)。西田敏行は出番が少なかったので、持ち味を出し切れなかった感があります。YOUは、声量がなさ過ぎです。ジャズシンガー役はキツい。怪演していたのは伊東四朗。ま、得な役柄ではあったかも。しかし、この手の話として、登場人物がそれぞれ訳ありすぎというもどうかな?役所と原田、松と佐藤、香取と麻生の3組も訳ありというは、やり過ぎじゃないでしょうか。それでもこちらはまずまず正統派喜劇でした。しかし、三谷喜劇もいい話の要素をかなぐり捨てた方が喜劇としてもっと面白くなると思うのは私一人・・・かも?