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Year: 2008

2008.12.26 Fri

今年の営業は本日が最終日です。年始は5日の月曜からのスタートとなります。この1年は新しいオフィスに移転し、スタッフも増え、心機一転の年でした。それなりの成果もあったのですが、当初の目標には届かなかった年でした。そんな中、100年に1度といわれる世界同時不況の大津波が襲ってきました。日本経済にとっても、波穏やかな日々は過去ものになってしまいました。WEBデザイン業界にとっても、新しい年は幾多の困難が待ちかまえているでしょう。とはいえ、後退することはできません。前進あるのみです。ひとまず、この年末年始が穏やかな日和であることを祈って、ご挨拶に代えさせていただきます。皆さま、よいお年をお迎えください。

2008.12.25 Thu

ネットバブルはもう弾けたと言われます。ネット通販でも、成功した企業はほんの一握りでしかなく、ネット広告でも、儲かっている会社はほとんどないということです。インターネットは既存の情報産業が生み出した情報をネット上に流しているだけで、独自の情報などどこを探しても見あたらないではないかという論です。確かに、インターネット自体が何かを生み出す打ち出の小槌ではなく、情報の配信媒体でしかありません。ただ、インターネットは、膨大な情報をネット上のサーバーに分散して蓄積でき、検索で瞬時に引き出すことができます、この利便性こそが現代の生活に欠かせないことも事実です。日本では、ケイタイの方に注目が集まっているようですが、実際のビジネスや情報収集のツールとしては、PCのインターネットの方が何倍も価値があると思います。ただ、インターネットを語るとき、言葉の壁が立ちふさがっていて、共通語としての英語の読み書きができるか否かで、その利用価値が大きく変わります。この間から読んでいる「日本語が亡びるとき」でも、幕末から明治期の二重言語者(現地語と普遍語のふたつの言語を使いこなせ、主に普遍語で書かれた書物を現地語に翻訳する役割を担った人)の存在があって初めて、現在の日本語(国語)で思考する学問や近代文学の土壌が生まれたと書かれています。ただ、インターネットの時代には、英語を英語として読み、書き、思考できることが、様々な分野で世界中の情報にすばやくアクセスできる条件であるのも明らかです。これは、一部の言語エリート(幼少時からバイリンガルの環境に育ったとか、専門の語学教育を受けた人)だけでなく、大多数の日本人も、英語を第2の母語にする必要性が出てきたということです。しかし、そんなことが一朝一夕にできるわけもないので、ここは翻訳ソフトの進歩に期待するしかないでしょう。誤訳の問題は、確かについて回ります。たとえバイリンガルの人でも、ニュアンスを完全に翻訳することは難しいでしょうし、元の文章の中の論旨の矛盾や曖昧な言い回し、漢字の読み間違いや誤用までを含めて、ひとつの言語で話されたり書かれたりした文章を別の言語に完全に置き換えることは不可能ですが、誤訳を恐れていては翻訳はできません。日本語のワープロソフトもほんの20年ほどで、驚くほど進化しました。翻訳ソフトだって、そのうち充分実用に耐えるものになるでしょう。その日が早く訪れるのを待つのみです。

2008.12.23 Tue

内藤vs山口のWBC世界フライ級タイトルマッチをTVで観ました。感動した。二人の日本人ボクサーが真っ向勝負で戦い、打ち合いに次ぐ打ち合いの激闘後チャンピオンが勝ったのですが、無骨なまでにまじめな日本人の国民性がよく現れた試合でした。さすがにチャンピオンは強かったが、敗れた山口選手が格好よかった。

2008.12.22 Mon

「ビッグマック指標」っていう言葉を知っていますか?イギリスの経済専門誌『エコノミスト』によって考案された、マクドナルドのビッグマックの値段を各国の経済力を測る指標にしたものです。Wikipediaによると「ビッグマックは、ほぼ全世界で同一品質のものが販売され、原材料費や店舗の光熱費、店員の労働賃金など、さまざまな要因を元に単価が決定されるため、総合的な購買力の比較に使いやすかった。これが基準となった主な理由」とされているのです。確かに、どこの国でもほぼ同じ店舗で同じレシピのビッグマックが提供されているので、この商品の値段を指標にすると、各国の通貨の本来の為替相場が分かるような気がします。つまり、アメリカのビッグマックが3ドル57セントの時、日本のビッグマックが300円だとすると、300/3.57=84.03円となります。現在の円相場の90円前後はまだまだ円安と言えるわけです。それだったら円高になるのも仕方ないかという気になってきました。結局これまで円が安すぎたから、アメリカで日本車がバカ売れしたのだと言われても、ま、それも一理あるかと思ってしまいます。なぜなら、日本では、外国車は現地より明らかに高く売られているのですが、それって、日本の外車ディーラーが実際の価値以上に暴利を貪っていたわけばかりでもなく、為替レートが円安だったことも理由のひとつなのかも知れないと思ったからです。ただ、日本の正規輸入代理店は、日本人の舶来信仰につけ込んで、さまざまな勿体をつけて、販売価格を高値で維持しようとしているきらいはあるような気がします。ところで、マクドナルドのハンバーガーの牛肉は国産ビーフなんでしょうか?もしもアメリカ産ビーフだったら、円安が進めば、牛肉の輸入価格がもっと下がることになるので、当然販売価格も下げざるを得なくなり、この指標で算出されるレートも変動することになります。例えば、売値が250円になれば、1ドル=約70円になってしまいます。これ以上の円安を食い止めるためには、ビッグマックが100%国産ビーフを使用していることを祈るばかりです。
追記
マクドナルドのオフィシャルサイト( http://www.mcdonalds.co.jp/)で調べると、ハンバーガーに使用している牛肉はオージービーフのようです。と言うことは、円はオーストラリアドルに対しても大幅な円高になっていますから、いずれビッグマックの値下げは現実のものになるかも知れません。

2008.12.18 Thu

このところ通勤電車で読んでいる本がなかなか面白い。「日本語が亡びるとき」という水村美苗という作家(浅学にしてご尊名を存じ上げなかった)の著作です。日本語を使って読み書きしている私たちにとって、特に書くことを仕事にしている人にとっては、必読の書らしいです。まだ2章までしか読んでいないのですが、一般的に日本語で思考し、日本人を読者として想定して、日本語で書かれたものは、日本人(ないし、日本語を読み書きできる一部の外国人)にしか読まれないだろうし、理解されないのは仕方のないことだと思っていたのですが、彼女は、英語を母語としない非英語圏の作者が、自身の母語で書いた作品を世界中の人に読んで欲しいと望んでも、それを現在の普遍語の地位を獲得した英語に翻訳できる人がいない場合、望んでもかなわないことになってしまう。しかも、英語に翻訳しやすいものだけが翻訳されがちだと主張しているようなのですが、これってどういうことなんでしょう?たまたまこの作家が子供の時に英語圏で育ちながら英語を第二の母語としなかった(12才で渡米したためにできなかった?)かわりに、大学でフランス語を学び、日本語で小説を書く作家になったという生い立ちから来る、今や世界を席巻した感のある英語を流暢にしゃべるバイリンガルに対する齟齬感というか、同胞がしゃべる英語を耳にしたときの居心地の悪さをを吐露しているだけなのかなと思ったりしましたが、読み進むうちのそうじゃない気がしてきました。理科系の場合は、論文は英語で書くことが世界共通のルールになっています。つまり、英語が著者の言う普遍語になっているからで、共通の認識のためには普遍語が欠かせないからです。そう言えば、今回のノーベル賞の授賞式で、英語のスピーチを断固拒否した先生がいましたが、日本語で思考していても物理学上の叡智を追究することは十分可能であって、誰か英語が堪能な人に頼んで論文を翻訳して貰って発表すれば問題ないでしょう。よく外交交渉の場では、政治家は重要な発言をする場合には、必ず自国語を使って話し、専門の通訳が相手国の言葉に翻訳すると言います。ちょっとしたニュアンスの違いが、外交上の損益に大きく関わるからでしょう。この場合は、1国対1国のコミュニケーションですが、1国対多国の場合は、やはり英語が共通語になるようです。特に、理科系の場合は、言葉の厳密な意味での同義性が必須になります。そのため、専門用語の翻訳に関しては、その言葉の意味するところが過不足なく置き変えられることが肝心です。かつての明治の日本人は、西洋の思想や科学用語を日本語に置き換えるに際して、かなり上手だったようですが、近頃はどうでしょう?IT用語はほとんど英語そのままか、英語の頭文字を集めた意味不明な略語ばかりで、こなれた日本語になっている専門用語はほとんどない有様です。著者がしきりに使う普遍語は、今では日常の話し言葉としては使われなくなった言語、ラテン語のように書き言葉としてだけ残っている言語のことだというのなら、理解しやすいのですが、英語がそれだと言われても、何となくピンと来ませんでした。「普遍語」というのが大仰すぎることにも一因がありそうです。「世界共通語」とか「世界標準語」くらいの訳語だと納得しやすいのですが・・・。ま、著者は特殊と普遍の非対称性ということを語っていますから、ここは「普遍語」という言い方にせざるを得ないのでしょう。ここまでは第2章までを読んだところでの感想でした。
第3章では、「普遍語=UNIVERSAL LANGUAGE」「現地語=LOCAL LANGUAGE」「国語=NATIONAL LANGUAGE」について、もう少し詳しく語られていました。 <次回につづく>