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2008.12.16 Tue

浅学にして「合成の誤謬」と言う言葉を今日初めて知りました。fallacy of compositionの日本語訳で、論理学や経済学の専門用語らしいです。例えば、大量リストラを断行して人件費を抑え、工場閉鎖などで生産調整をして、なんとか不況を乗り切ろうとすることは、一企業にとっては、経営判断として正しい様に思われるけれど、多くの企業が同時多発的に非正規労働者を解雇したりすると、失業者が巷に溢れ、消費意欲が冷え込み、購買力が落ち、商品がますます売れなくなることで、不況が深刻化するという、ミクロ的には正しいと思われる経営判断がマクロ的には意図しない結果を招くことがあるということらしいです。しかし、「合成の誤謬」という文字面だけを見て意味が分かる人はいないんじゃないでしょうか?横文字をそのまま使う専門用語も困りものですが、こなれない翻訳語もいい勝負です。「composition」に「合成」という訳語を当てたのが致命的です。合成といえば、一般人は合成洗剤か写真合成しか思い浮かびません。compositionには、組み立て、組織、組成、配合、構成、構図、作文、作曲、合成、複合、合成物、組成物、〔債権者との〕和解、示談、気質、植字、文字組版と多くの訳語があるのですが、それぞれの訳語は文章の前後関係で使い分けられているのでしょうが、「合成の誤謬」も、もう少し分かりやすい言い方にできないものでしょうか?まだしも「いろんな条件が合わさることによって起こる結果的な大間違い」の方が分っかりやすいけれど、専門用語としては長すぎるな。「合成誤謬」と四字熟語にした方が、分からないなりに分かったような気になるかも・・・。