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2008.10.25 Sat

フロスト警部シリーズの第3弾にあたる「夜のフロスト」を読了。この文庫本は通勤電車で読むには少々分厚すぎました。何しろ761ページもあり、厚さ27mm。2分冊にしてくれたら持ち運びが楽だったんですが、いずれにしろ読み応え十分でした。この巻でのフロスト警部は、多少ツキに助けられた感があります。いくらなんでもそんなにうまい具合にはいかんだろと、作者のご都合主義を感じなくはない展開もあったりしましたが、少女殺人事件と連続老女切り裂き事件、さらに、別の少女の自殺とその引き金になったとおぼしき謎の手紙事件、放火殺人事件と相次ぐ難事件を今回も1週間ほどの短期間に首尾よく解決し、ラストはハリウッド映画なみのハラハラドキドキのスペクタクルシーンのオマケつきでした。しかも、男気のあるところとか人情デカぶりも交え、ますますこの「正義の下ネタ親爺」の贔屓になりました。それにしても、フロスト警部はことあるごとにたばこを吸い、自分のたばこをまわりの人にも勧めるという太っ腹ぶりに驚きました。何しろ、イギリスのたばこは税金が販売価格の80%を超え、1箱700円もするのですから。円高で為替レート的には少し安くなったかも知れませんが、あくまで日本円をポンドに両替する際に、円高の恩恵を享けられるだけなので、イギリス人にとってたばこが高いのは現在も同じです。そこで端と気がつきました。原作は1992年に発表されているので、たばこへの風当たりがまだまだ弱かった頃です。イギリスでのたばこの値段もそんなに高くなかったのかも知れません。私もたばこを吸わなくなって3年半ほどになりますが、それまでは重症のチェーンスモーカーだったのですから、よくぞやめられたものだと自分でも思います。