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2008.10.09 Thu

2008年度のノーベル賞を4人もの日本人科学者が受賞しました。3人の物理学賞受賞者のうちのお一人、南部陽一郎米シカゴ大名誉教授は、アメリカ国籍を取得されています。化学賞の下村脩ボストン大名誉教授もアメリカ在住です。優秀な科学者は大抵アメリカの大学で研究をしているのも事実のようです。研究費や研究施設の面で、アメリカが圧倒的に有利な証拠でもあるのですが、以前にTVで観た「タンジブル・ユーザーインターフェース」と呼ばれる、直接手でデジタル情報に触って操作できるインターフェースの開発者、石井裕マサチューセッツ工科大教授が、「私がなぜ、こうした成果を挙げることができたのかと聞かれれば、真っ先に挙げられるのはプレッシャーの大きさでしょう。MITに来るとき、厳しい仕事になるだろうとは思っていましたが、実際には予想をはるかに上回る厳しさでした。深く考えもせず、メディアラボに入ったのは無謀だったと思ったほどでした。それくらい競争が激しかった。その最大の理由は、日本の大学にはない「テニュア(終身在職権)」と呼ばれる、教授を選別するシステムがあるからです。(中略)「世界にインパクトを与えたか」「パイオニアとして新しい分野を切り開いたと世界が認知したか」「その分野が本当に人類にとって重要か」など、テニュア取得には明快な基準があります(http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=000789)」と答えてらっしゃるように、科学者として切磋琢磨できる厳しい知的競争社会であることが必要なのかも知れません。京都大学の山中伸弥教授のiPS細胞の研究も、国家的プロジェクトとして再生治療への実用化に向けての研究を早急に進めないと、アメリカを初めとする欧米諸国に実用化の特許を握られてしまう危険性があると言われています。世界経済がアメリカ発の金融不安で大混乱をきたしている現在、優秀な頭脳を持って生まれてきた人は、その才能を人類にとって本当に役に立つことに使ってほしいと願わずにはいられません。私のような文系人間には想像もつかない知の曠野に立ち向かう理系の人たちに、エールを送ります。「フレー!フレー!タイガースじゃなくて、サイエンス!!」