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2008.10.01 Wed

フロスト警部シリーズの第4作「フロスト気質」、この上下2冊、厚さ36mmの文庫本は、通勤電車の車内で読むには読み応え十分でした。最初に少年が一人殺されて裸で遺棄されているのが見つかり、さらに、もう一人の少年が誘拐され、身代金を要求され、さらにさらに、こそ泥が一人殺され、さらにさらにさらに、幼児が3人とも絞殺され、その母親が刺されて殺された上に列車で轢かれ、さらにさらにさらにさらに、少女が誘拐されて身代金を要求され、警察に届けずに身代金を払ってしまったら全裸で見つかり、と、まぁ、次から次へと殺人事件やら誘拐事件やらが起こるのですが、こんなにやっかいな事件を一人の警部がすべて担当するんでしょうか?事件は輻湊して起きるため、順番に解決するなんて訳にはいきません。依頼された仕事が団子になったときのデザイン会社と似ています。しかも、このデントン署の警部はフロスト一人なので、すべての事件に関わらざるを得ません(場合によっては嫌々ながら)。読んでいる方は、基本的にフロスト警部に感情移入しているので、頻繁に彼が発するお下品な下ネタジョークにはちょっと閉口しました。電車の中でにやにや笑うのもちょっと気が引けます。イギリス人のジョークは、エロいものが多いのか、グロいものが多いのか、あまりよく知らないのですが、いずれにしてもこの親爺、エロ過ぎます。日本の会社にこんな親爺がいたら、セクハラで即訴えられるでしょう。ちなみに脳内メーカーで脳の中を見たら、たぶん、2周ぐらいHが取り巻いてて、その中に幻と謎がごちゃ混ぜになってる感じかな?(実際にジャック・フロストを入力してみると、ほとんどが愛で、金と罪と友と欲がひとつずつという結果でした。う~ん、なかなか深いな)それでも、結構敏腕デカで、しかも人情味もある親爺なんです。もう一人、キャシディという好かんタコな警部代行が出てくるのですが、この男は犯人をひとりも検挙できない役立たずのくせに、プライドだけは高いという困りものです。ディレクターにこういうタイプいるとやっかいです。フロスト警部は寝不足の頭で、たばこを吸いまくりながら、あっちこっち行き当たりばったりのような捜査をしていると見せかけて、きっちり真犯人に行き着きます。これは相当な切れ者です。やっぱり。