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2008.08.11 Mon

先週末から北京オリンピックが厳戒態勢の中で開幕しました。開会式をしばらく観ていたのですが、そのうち飽きてきてチャンネルを変えてしまいました。何しろとんでもない人海戦術で、これでもかこれでもかの大人数がマスゲームを繰り広げるのを観ていると何となくうそ寒い感じがしました。花火などのど派手な仕掛けは嫌いではないのですが、大勢の人間が一糸乱れぬ動きをするのはあまり好きではありません。シンクロくらいの人数が気持ち悪く感じない限度です。また、いくら総監督がチャン・イーモーで、中国映画の得意芸がワイヤーアクションだと言っても、ちょっとやり過ぎの感がありました。それから、オリンピックの中継になると、テレビの本質がよく見えてきます。すなわち、お祭り好きのお調子者という本質です。テレビカメラの向こう側で日々繰り広げられているのは、ほとんどが虚構というか 作り物の絵空事でしょ。ニュース番組でさえ台本があり、採り上げるニュースにも、採り上げ方にも、何らかの意図、誰かの意向が働いています。ドラマもしかり、ドキュメンタリーもしかりです。しかし、スポーツ中継は、筋書きのないドラマがライブで進行するため、テレビにとってはこんなにおいしいネタはないと言っても過言ではないでしょう。昔、浅間山荘事件のときに、テレビが一日中中継し続けたことがありますが、あの事件も筋書きのないドラマだったので、テレビ的にはおいしかったのでしょう。しかも、くテレビの野次馬性を遺憾なく発揮できるスポーツイベントとして、オリンピックに勝るものは見あたりません。家電メーカー各社が、これまでのオリンピック大会ごとに、テレビやビデオの販売数を飛躍的に増やしてきたのも事実です。それでも、さんざん北京で無事にオリンピックが開催できるのかと訝っていたテレビが、いざ始まってみると、はしゃぎすぎなくらいハイテンションで、一斉にお祭り騒ぎの先棒担ぎをしているのは噴飯ものです。オリンピックに何となく冷めているのは私一人でしょうか?