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2008.07.18 Fri

野茂英雄投手が現役引退を表明しました。日米通算201勝。最後の勝利が2005年6月だったことを思うと、そこから引退を決意するまでの3年間は、彼の中でどのような日々だったのでしょう。スポーツ選手にとっては、トレーニングすることが、それこそ食事をしたり睡眠をとったりするのと同じ日常生活の一部なので、淡々と日々の日課をこなしていたのでしょうか。しかし、右肘のリハビリの日々は想像を絶して精神的に過酷なものだったでしょう。スポーツマンとしての自らのアイデンティティは、完全にコントロールできる身体がなければ成立しないからです。新聞などでは、苦渋の決断と書かれていて、「引退する時に悔いのない野球人生だったという人もいるが、僕の場合は悔いが残る」と言っています。それほどにアメリカの野球が、大リーグのマウンドに立つ自分が好きだったのでしょう。野球はチームプレーとはいうものの、ピッチャーという仕事は、バッターとの一騎打ちが主で、個人プレーの部分が多く、最高の個人プレーを見せることで観客を魅了できるのです。「いつまでも投げていたい。草野球の投手でもいいんです」とも語ったことがあるそうですが、クレメンス投手のように引退宣言を何度も覆して現役復帰する選手もいるのですから、野茂さんにも、もう一花咲かせてほしいものです。ただ、「人寄せパンダにはなりたくない」とも言っているそうなので、日本球界に復帰して、野茂が投げるところを観たいだけにお客さんが球場に集まるとしても、結果をだせななければ晩節を汚すことになってしまいます。やはり、潔く引退して、次のステップに進む道を選んだのでしょう。高村光太郎の詩に「僕の前に道はない 僕の後ろに道はできる(道程)」というのがありますが、まさに野茂選手の野球人生そのものだと思います。ところで、もう一人の気になる選手、あの「とんぼ」の御仁は今どうしているのでしょう?ここで一句

竜巻の 吹き去りし空 夏茜